肩こりの原因は
肩こりの多くは肩周囲の筋疲労によって発生しています。現代人は慢性的な運動不足や長時間のデスクワークなどによって首・肩周囲の筋肉を持続的に緊張させて慢性的な疲労を溜めやすいことも原因のひとつになっています。また、悪い姿勢や睡眠不足、心因性のストレスも肩こりを増悪させる要因となっています。
肩こりと姿勢
パソコン業務や猫背などで背中が丸くなると頭部が身体の重心より前方に出てきます。この姿勢は『ストレートネック』や『クレーンネック』とも呼ばれ、頭部を支えるために首の後ろの筋肉に強い緊張を起こします。この状態で長い時間作業を続けると筋肉に疲労がたまり肩こり発生につながります。
ストレートネックがクセになった状態では、首の後方の筋肉と胸の筋肉が固まる反面、首の前方と背中の筋肉は筋力低下を起こしています。さらに骨盤は前傾もしくは後傾しているケースが多くみられます。
そのため、姿勢の悪さからくる肩こりはマッサージだけでは改善しません。骨盤や足も含めた全体のバランス改善が必要になります。
人間は両手を自由に使うため四足歩行から直立二足歩行になりましたが、その分バランスが不安定になった為、日常生活における姿勢の重要性が増しているのです。
肩こりと筋膜
骨格を支え関節を動かす働きをする筋肉ですが、その筋肉に疲労がたまると肩こりになります。
その筋肉の固さの原因となるのが筋膜です。
筋膜とは筋肉の表面を覆う膜で『第二の骨格』とも言われています。
疲労や悪い姿勢などが続くと筋膜が癒着や捻じれを起こして硬くなります。すると筋肉は自由に動けなくなり血行不良やパフォーマンスの低下を起こし、ますます肩こりが強くなります。
長く慢性化した肩こりでは筋膜の癒着や捻じれを解消し、正常な筋運動を取り戻す必要があります。そのために筋膜をリリースするための施術やエクササイズを行います。
肩こりと頭痛
頭痛の分類の中で、肩こりが原因となる頭痛の代表が『緊張型頭痛』です。緊張型頭痛は最も多い頭痛で、頭が締め付けられるような痛みが数分から数日間続くことが特徴です。
慢性的な緊張型頭痛では肩こりを解消するだけでなく、肩こりの原因となっている要因を一つ一つ解決していく必要があります。
詳しくは『頭痛でお困りの方』をご覧ください。
手のしびれを起こすことも
肩こりに伴い、手のしびれが発生するケースがあります。
そのひとつに『トリガーポイント』が挙げられます。これは筋肉の一部分にコリのような塊が発生し、その中が血流不足に陥ることで痛みが発生します。その痛みは関連痛と呼ばれ、その筋肉とは離れた場所に痛みを引き起こします。特に斜角筋や棘上筋・棘下筋のトリガーポイントは手にしびれのような痛みを引き起こします。
また、肩こりとは少し違いますが、首・肩周辺からの手のしびれとして、『胸郭出口症候群』があります。手の筋肉や感覚を支配する神経や血管は首・肩を通って手に分布していますが、首・肩周りの緊張やゆがみによって神経が圧迫されて手にしびれを発生させます。
また、『頚椎ヘルニア』も手にしびれを誘発します。
トリガーポイントのような肩こりからくるしびれと胸郭出口症候群や頚椎ヘルニアのような神経障害からくるしびれは似ているため、施術に入る前の鑑別が非常に重要です。
肩こりへカイロプラクティックケア
肩こりを起こした筋肉は慢性的な神経の緊張状態にあります。この神経の緊張を緩和することで筋肉はリラックスして柔らかくなり、血流も改善して疲れが取れていきます。また、長い間緊張していた筋肉は周囲の関節や筋膜も固くする傾向にあり、悪い姿勢で固まっています。このような状態を改善するために背骨の調整、肩甲骨の動きの改善、筋肉バランスの調整をおこないよい姿勢や正常な神経・関節・筋活動を取り戻します。このようにまずは身体の問題点を修正することが肩こり改善の第一歩になります。
そして正しい姿勢の作り方、疲労やゆがみを予防するためのエクササイズを取り入れることで肩こりを根本から改善・予防していきます。
料金
CHIROPRACTIC TREATMENT FEE
当院までのアクセス
ACCESS TO THE CHIROPRACTIC TRAIL
東京都調布市布田1-32-5
マートルコート調布2階